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【哲学カフェ】#08「大人って何?」振り返り

 

 

2018/06/22
個人カフェ「大人ってなに?」振り返り

開催の主旨
例えば、同期との飲み会で「大人やなあ…」という感心とも皮肉とも取れる反応を見せられたり、
バイト先の店長から「もっと大人になれ!」と血眼で叱咤されたり。

社会生活の中で、何かにつけて他人から「大人らしさ」を言及されることが多いと思うのですが、
その際に持ち出される「大人」というのは、実はかなり曖昧模糊としたものなのではないのか?という疑問のもと、

私たちの内にある「大人像」とは具体的にどのようなものなのか?
また、私たちは、ある人を「大人」だと認める場合に、どのようなチェック項目に従い、その判断を下しているのか?
という問いを立て、参加者それぞれのイメージする「大人らしさ」を比較しあいました。


大まかな対話の流れ
複数の基準からそれぞれ大人を規定できるのではないかという話になりまして、
即興で幾つかの分類を試みました。

法的に大人…成人年齢に達していれば、大人
身体的に大人…生殖能力が発達すれば(精通又は初潮を迎え、生殖活動を行える状態になったら)、大人
経済的に大人…経済的に自立できていれば、大人
精神的に大人…精神的に成熟していれば、大人

そして、その上で精神的に成熟するとは具体的にどのような状態なのかというのが対話の中心に据えられました。

また、参加者のなかで「はやく大人になりたい派」と「大人になんかなりたくない派」に立場がはっきりと別れたことが印象的でした。
それぞれ の大人に対するイメージを比較していくことで後半の対話は進んでいきましたが、イメージが何に由来するのか、イメージを支える原体験を共有することで
個人の社会に対する関わり方や人生に対する身の置き方が明らかになり、とても充実した会になりました。